Archives【2011年7月】
イージーチェアーその3【collection】2011:07:28:21:32:25
July 28, 2011 9:32 PM
今日は朝からどんよりとした天気でした。
週末までこんな天気のようです。
最近徐々に陽が短くなてきているのが分ります。
夏は短いので、暑い騒ぎも今のうちですね。
イージーチェアの制作は部材の仕上げが徐々に完了し、
部分的に組み立てに入りました。
今回2人、3人掛けには厚材を用いた部分がありますが、
重量感があってイイです。
ここからは、接着スケジュールの段取り次第で、
仕事の効率が全く変ってきます。
段取り八分とはよく言ったものですね。
イージーチェアーその2【collection】2011:07:24:11:40:06
July 24, 2011 11:40 AM
アトリエにいるとお祭りの音が聞こえて、季節を感じます。
何となく涼しげな今日この頃、
この佐久地域は、カラッとして風が気持ちよく、
晴天率が高いとてもいいところだと、改めて思います。
そんな気候は、木工業にこれ以上ない適地です。
イージーチェアー制作は側のフレーム部ができました。
この部分はワイドに関係なく共通の設計なので、
先に一度に制作しています。
座面や背の部分はこれから着手です。
3シーターは、1800mm飛ばすので、厚い材を使います。
ワイドが広がれば耐荷重も増えるので、
部材設計も変更していきます。
久しぶりの更新です。【collection】2011:07:20:19:36:24
July 20, 2011 7:36 PM
久しぶりの更新になってしまいましたね。
村上さんの東京展は好評だったようですね。
私は行けませんでしたが、DVDは購入したいと思います。
さて、アトリエは止まっていた訳ではなく(笑)、
後々上げてゆきますが、組み立て式イスや
松本民芸家具のリペア、リメイクなどの作業を行っていました。
先週からは、イージーチェアーの制作に着手しています。
今回、たまたま2組のお客様にほぼ同時にご注文頂き、
3台(1シーター、2シーター、3シーター)制作します。
ご冥福をお祈りいたします【diary】2011:07:04:22:17:08
July 4, 2011 10:17 PM
昨日7月3日の朝、
ウィンザーチェアーの巨匠、村上富朗さんがお亡くなりになりました。
私と村上さんのつながりは、本当に最近で、
今年の3月に開催された「木工家の家具展」が最初でした。
きっかけは、谷進一郎さんのおかげでした。
その展示会で、会場当番を一緒にやらせて頂いた時に、
椅子作りの事を色々聞いて、勉強させてもらいました。
私の村上さんに対する印象は、
「定番に正面から挑んで、自分の答えをしっかり出した人」です。
こんなすごい人と一緒に展示会を出来て良かったなぁ、
工房にも遊びに行ってみたいなぁ、なんて思っていました。
そんな村上さんの体調が悪い事を知らされたのが、5月の初めでした。
まさかという感じでしたが、谷さんの語り口から、
状況は簡単に読み取れました。
そして、工房を閉める事になった村上さんの為に、
お客様に納品されてたものをお借りしてきて、一人の作家の椅子を
100脚集めるという、前代未聞の展示会が企画されました。
それは村上さんの長年の夢でもあったそうです。
そして、微力ながら実行委員として会に携わる事になりました。
大筋の段取りは谷さんはじめ先輩方が進めて下さり、
作業的な事をお手伝いさせて頂きました。
そして、一日限りの夢の展示会の前日、私はアトリエから近い場所にあるお宅へ
村上さんの椅子をお借りに行きました。お客様は快く差し出してくれました。
村上さんの体調を気遣いながら。
その椅子を自分の作品よりも気を使いながら、会場まで搬送しました。
そして当日。
その「村上富朗木の椅子100脚展」は、6月18日、
東御市文化会館で開催されました。
当日椅子を持参して下さるお客様も含め、200人以上のお客様や、
村上さんのご家族ご友人、木工仲間の皆さんなどがお集りになりました。
建築家の中村好文氏などもみえて、ギャラリートークも行われました。
会場内に所狭しと並んだ椅子は110脚以上あり、
ある種異様な迫力と、賑やかさに包まれ、
お体もつらいであろう村上さんも、終始笑顔でした。
盛況の内に幕を下ろし、あっという間に椅子もお客様の元へ帰って行きました。
一体何があったのか良く分らない様な、興奮だけが残っていました。
それから半月がたとうとしていた7月2日、
村上さんのお気使いで、実行委員の慰労会に参加していました。
村上さんも出来れば顔を出して頂きたいと思っていましたが、
体調が良くないようで、お見えにならないとのことで、残念に思っていました。
慰労会の最後、谷さんから、実は危篤状態で、
家族の方々は病院に呼ばれたらしいと聞きました。
その日の夕刻、村上さん意識取り戻したよ、との連絡が入り、
皆でホッとしていました・・・。
ですから、全く予想もせずにいて、昨日昼過ぎに、
朝お亡くなりになられた事を知らされました。
せっかくこういう偉大な木工家とつながる事が出来たのに・・・、
ものすごく残念で・・・、脱力しました。
しかしながら、その椅子は世に300近く送り出されたと言われています。
ただ、村上さんが残してくれたのは、椅子だけではないと思います。
その生きざま、精神性、人柄。
多くを知る事は叶いませんでしたが、
きっと沢山のものを残してくれたのだと思います。
村上富朗さん、心よりご冥福をお祈りいたします。
ありがとうございました。
(村上富朗木の椅子たち展のお知らせ)
7月17日、18日の2日間
東京都港区青山 LIGHT BOX STUDIO AOYAMA 2F
にて開催されます。入場は無料です。