ピアノの話【diary】2011:06:17:12:14:05
June 17, 2011 12:14 PM
今日は曇っていますが、少し湿度を感じます。
先日のピアノの話です。
今アトリエにあるボロボロのピアノは、
2年ほど前、なんと雨ざらしになっているピアノを直して使いたい、
というお客様がいらして、ウチで修復することになったものです。
どの程度の時間この状態だったのかは分りませんが、
塗装は劣化し、表面の突き板は剥がれ、芯材は反り、
機関系は、弦はダメ、金属部は錆が出た事以外は無事なものの、
木部は傷みがあり、ネズミのいた痕跡もありました。
もちろん、私のところで全て修復は無理なので、
義父がピアノ屋に居た事もあり、知り合いを紹介してもらって、
合間を見ながら中身だけ修復をお願いしました。
しかも出来るだけオリジナルを生かして修復して頂きました。
そして先日、 中身が一応の目途が立ったという事で、
ウチに運ばれてきたという訳です。
ここからは私の仕事になります。
しかしこれほど傷んでいると、 復元はほぼ不可能
(ピアノ屋さんは、外板は総取換えと言っていました)だという事を、
お客様に伝えたところ、
そのものを生かせば、全く別の物になっても良いよ、
というお話を頂いたので、全体のイメージを、
一から構想する必要があります。
さて、どんなピアノにしましょうか。悩みます。