針葉樹【diary】2008:10:03:00:34:31
October 3, 2008 12:34 AM
建具や、建具のようなものを作るときは、
やはり針葉樹(松、杉、ヒノキ、ヒバ、ツガなど)を多く用いますが、
普段、家具でよく用いる広葉樹(チェリー、メープル、ウォルナットなど)
とは、だいぶ性質が違います。
長野県は、針葉樹の生産が多い地域なので、
産地の木工業としては、地元の物を使うのがベストです。
ですから、地元の唐松の間伐材(森林を間引いた材)を生かそうと、
針葉樹の家具を作ろうということで、
いろいろと試みている企業や、個人の方も多いです。
食品不安で、自給率や、安心できる地元産の物などを求める
傾向が強まりそうな状況が、地元の生産者の追い風になるのであれば、
木材も当然同じようにすることが良いのは、
誰もが前から考えていることなのです。
針葉樹を家具に用いることには、
材料を選ばざるをえなかったり、節や強度から、
デザインなどにも制約が多いことはありますが、
機会があるごとに、採用を検討して、可能なら使用しています。
課題は多々ありますが、偏らずに、使い分けられれば良いと
思っています。