無垢なら良いのか【diary】2008:02:25:20:53:27
February 25, 2008 8:53 PM
これは薄く裂いた板を、乾燥させているところです。
他の無垢家具屋さんと同じく、
ネモでも、扉や、棚板、裏板まで、出来るだけ無垢板を使います。
無垢家具は、合板などのフラッシュ家具に比べて、重量がかさんでしまいます。
板は、薄くするほど狂いが出ますが、軽くするために、強度の範囲内でなるべく薄くします。
薄くても、なるべく精度を出すために、一発で厚さを決めずに、
何度か、途中に乾燥を入れて狂いを出しながら、削っています。
でも、何でも無垢なら良いのか?
無垢は重いし、狂いも出るし。上手に抑えるには、技術も手間も必要です。
材料としての性能は、集成やフラッシュ、合板の方が上です。
当たり前です。欠点やコスト面を補うために、先人たちが、試行錯誤して作ってきた技術ですから。
環境問題については、どちらも良し悪しあります。でも、どちらを用いても、
世の中では良い家具が作られています。
無垢を用いる理由は、無垢の家具が欲しいという事だけです。
何でも無垢なら良い訳ではありませんが、無垢で作る十分な理由だと思います。
ちなみに、良いか悪いかは分かりませんが、私は何でもかんでも出来るだけ無垢でつくります。
ものすごく満足して、ボロくても長く使って欲しいと思うからです。